ん……?お父様でしょ?


「あの微笑みは、本物の王子様だったなぁ……めちゃくちゃかっこよかった……」


口に指を当て、思い出そうとするが…わからない。

出て来るのは、数年後の陸もあんな感じになるのかなぁってこと。


あれはヤバイね!!

女の子メロメロになっちゃうよ!


陸の言ってる意味がわからないので、考えるのをやめた。



「着替えようかな……」

立ち上がり、隣の部屋で振袖を脱ごうとしたら


「わからないなら、お仕置きだね」

ニッコリと悪魔の微笑みで腕を掴まれる。


「何!?…本当にわからないんだもん!離してっ」

「問答無用」

「ギャー……!」




それからどうなったのかは、皆様のご想像にお任せします。



「閻魔大王様がいるっ!」

「誰が閻魔大王だ?」





こうして温泉旅行は終わりました。