陸の行動にポカンと口を開けて固まる。



「あ〜スッキリしたな♪」


先程までの冷たい表情はなく…
いつもの優しい表情に戻っていた。


「陸………」

「ん?どうした?」


首を傾げて微笑み、あたしの目線に合わせて少し屈む。



「あんなこと言って…大丈夫?」

「大丈夫。現役社長が許可してんだから」


“杏は何も心配するな”と頭を優しく撫でてくれた。



思わず抱き着きたくなったけど、今はパーティー会場にいるため我慢しなきゃ…。

旅館に帰ったら、いっぱいお礼を言わないとね。






「あら、陸。ここにいたのね?」



透き通るような可愛い子がして、陸と二人で振り返った。




うわっ……!

超美人!!!!



「キレイ……」と思わず呟く。


そのくらい綺麗なお姉さんが立っていた。