目に涙を溜め…拳を作っている。



「教養がないのは貴女方ですね。こちらでイジメの証拠は揃ってるんで……もっとやりましょうか?
一家で路頭に迷うことにしましょうかね?」



クスクスと冷たい表情で彼女らを見下ろした。


あたしも初めて見た表情だ…。



モデル達は…さらに顔が青くなり、唇までがカタカタと震えている。



すると、陸は腕時計を確認して…


「今、事務所の社長方に契約打ち切りのファックスが送られました。明日が楽しみですね?」


今日1番の悪魔の笑みを彼女らに贈った。




「………っ………!」



耐え切れなくなったのか、パタパタと会場を去っていくモデル達…。



自分達も危ないと感じたのか…、お嬢様方もどこかへと消えていた。