数分後。 家が近い菜々子は、 私の家のインターホンを鳴らした。 『ほれほれ。来たから。 上がらせてもらうよ?』 『…うん』 菜々子と私は 私の部屋に向かった。 『…で? まず全部話してみなさい。』 菜々子が 大人っぽく見えるのは 気のせいだろうか。 私は さっきまでのことを全て 口に出した。