帰りは門まで五十嵐が送ってくれた。
「神山さん大丈夫?」
「うん。ごめんね五十嵐。
お邪魔したうえに大泣きしちゃって」
私がそう言うと、
「その顔なら大丈夫そうだね」
門に手をかけたまま五十嵐が微笑む。
しばらく他愛もない話をした後、また学校で。と言って門を閉めた。
日が長い時期だからまだ昼間だけれど、
寮の門限もあるし早く帰ろう。
そして、また夢を見たら今度はやっつけてやろう。
具体的な話は聞けなかったけど、大丈夫。
五十嵐によれば『どれも気迫で追い払う話』なんだって。
いける!うん!
根拠のない自信はある。
あれ?
ふと、立ち止まる。
「セミ…鳴いてないなぁ。」
「神山さん大丈夫?」
「うん。ごめんね五十嵐。
お邪魔したうえに大泣きしちゃって」
私がそう言うと、
「その顔なら大丈夫そうだね」
門に手をかけたまま五十嵐が微笑む。
しばらく他愛もない話をした後、また学校で。と言って門を閉めた。
日が長い時期だからまだ昼間だけれど、
寮の門限もあるし早く帰ろう。
そして、また夢を見たら今度はやっつけてやろう。
具体的な話は聞けなかったけど、大丈夫。
五十嵐によれば『どれも気迫で追い払う話』なんだって。
いける!うん!
根拠のない自信はある。
あれ?
ふと、立ち止まる。
「セミ…鳴いてないなぁ。」