「ずっと、私のことを、わかってたんですね」

「だから、俺、ルイのこと大切にしとったやろ?」


いまさら、ルイは気づいた。
ずっとチャーリーは、ルイを、女性として扱ってくれていたことに。

もう二度と、チャーリーを失いたくない。


「心配させて、ごめんな」

「チャーリー。あなたを失ってしまったと、思っていました。このままあなたを失うくらいなら、教会も、あの街も、何もかも壊して、私も消えてしまおうと思ってました」

「うわ、ぶっそうやなぁ、ルイ。俺、間に合ってよかったー」

チャーリーが、明るく笑う。
暖かい笑顔に、ようやくルイは、笑い返した。