「哀れで、卑怯だ。あなたに、神の使いを名乗る資格など、ありません」

「そんな……あの毒を飲んで、立っていられるはずが……!」

「私を倒したいのなら、本物の聖水を入れておくべきでしたね」


許さない。
こんな男のために、姉は捕えられ、チャーリーは、消滅させられた。
この男だけは、許さない。


「神は一度も、チャーリーに罰を与えなどしなかった。彼を恐れ、排除しようとしたのは、いつだってただの人間たちだ」

「た、助けてくれっ」

「あなたの神に祈るがいい。魔物に殺されるんだ。きっと天国に行けるでしょう」


ルイは、神官長の喉元に手を伸ばした。
その手を、背後から伸びた手が、掴む。


「怒ってるルイも素敵やけど、女の子がこんなことしたらあかんよ」