ルイは、両手で顔を覆った。
涙は、いつまでもあふれて止まらなかった。


だめだ。

今は、泣いているときじゃない。


チャーリーが、自分の存在と引き換えにしてまで、ルイに与えてくれた、チャンス。
このチャンスを、無駄にはできない。


だから。


「……見ていてください。チャーリー。今度は私が、あなたの代わりに鬼になって、彼らを、捕まえる番です」