オレの宝物。それは君の笑顔【完】

丈治たちとはマックで別れ、オレはその後本屋に寄った。


雑誌を立ち読みしてから参考書と問題集を買って本屋を出ると、少し離れた場所に香奈ちゃんがいた。


それも、織田と一緒に。


なんで、織田と――?


頭が混乱して、気がつくと、オレは2人の後をつけていた。




肩を並べて歩いてはいたものの2人の間には距離があり、ほんの少し救われた。


だけど、香奈ちゃんの家の前で。


突然、織田が香奈ちゃんを抱きしめた。


――何するんだ。


香奈ちゃんはオレのカノジョだぞ。


燃え上がる、憎しみ。


しかし、香奈ちゃんは拒絶することもなく織田の腕に抱かれたまま。


オレの、カノジョなのに……。


オレは大きな不安に襲われた。


香奈ちゃんは、まだ織田のことを……。


オレは悟ってしまった。


一番気づきたくなかった真実――。