オレの宝物。それは君の笑顔【完】

「いや、でも、もう別れたし」

「え~、そうなんですか? あんなにラブラブだったのに~?」

「そうだよ」

「なんだかショック~」


でも、それが真実だ。


「あ、センパイのクラスは何やってるんですか?」

「映画。北原が姫で、オレが、……王子」


今は、織田じゃなく、オレが香奈ちゃんのヒーローだと知らせたかった。


「え~、香奈さんのお姫さま、見たい~」

「見に来ればいいじゃん」

「じゃあ、後で行きますね」


おしゃべり好きなメグミちゃんと、意外と楽しい1時間を過ごして――。