オレの宝物。それは君の笑顔【完】

撮影も無事終了し、文化祭当日。


前日までは忙しかったが、当日は上映するだけ。


数人ずつ交替で教室に残り、当番でない時には何をしようと自由。


オレはチャンスがあれば、香奈ちゃんを校内散策に誘おうと思っていた。


とりあえず本田靖と校内をウロウロしていると、


「あ、シバ、ちょうどよかった。一緒に来てくれ」


丈治が声をかけてきた。


「……何?」


長年の勘としか言いようがないが、オレはなんとなく嫌な予感がした。


「今からB組の『フィーリングカップル』に参加するんだけど、畑野がどっか行っちゃったんだよ」

「オレ、イヤだよ」

「頼む。5人いないと参加できないんだ」

「オレはイヤだ。靖、出てやれば?」


「あ~、ダメダメダメ。靖はカノジョがいるだろ。

参加資格は、カノジョがいないことなんだから」