オレの宝物。それは君の笑顔【完】

<貴文>


香奈の家へ行く途中、見覚えのある顔が目の前に現れた。


東高サッカー部の、確か……柴崎?


何度か試合をしたことがあった。


「どこ行く気だよ。まさか、北原に会いに行くんじゃないだろうな」


挑むような、柴崎の目。


だったらなんだよ。


おまえには、カンケイないだろ。


無言で睨み返したが。


「北原は、もう、オレのカノジョなんだから、手出すな」


柴崎の言葉に、内心、笑ってしまった。


自分の考えの甘さを。