高谷からの話で戸惑っていた・・

千佳は俺を・・こんなおれを・・・



「聞かせて下さい・・・あなたは千佳を愛してますか？僕はできればこのまま手放したくない・・・でも・・必死に看病して尽くしてくれた彼女をこれ以上しばりつけるのも・・・だが・・貴方が彼女を愛してるなら・・もう一度あなたに託してもいいと思ってます・・彼女が海外にいくとき、空港に来ていましたね？」



「気づいていたんですか？」


「ええ・・彼女を引き止めにきたとわかりあせりました・・・」


「・・・あの時、彼女を引き止めたかった・・・でも・・二人の姿をみて、自分が惨めに思えて・・声すらかけることができず、そのままたちさりました・・。」



そう・・あの時、自分には引き止めるしかくなんてなかった。