「高谷さん・・・私・・」

信也さんにあったことをいうべきかしら・・・



「千佳・・・君に話があるんだ・・・・」



結局話せず、彼が来るのを待った。



「千佳!!」


高谷さんはホテルに着くといきなり私を抱きしめた。


「どうしたの高谷さん?」

何だか怯えているような・・


「いや・・なんでも・・ない・・それより話があるんだ・・聞いて・・」


「何?」


「僕の・・そばに居て欲しい・・・ずっと・・」


「それって・・」

「プロポーズさ・・だけど・・そうは言えないな・・僕は君を幸せにできないだろうから・・」


「どういうこと?」


彼の言うことがよくわからない・・



「実は・・・」




彼の話を聞いて衝撃を受けた・・・


そして私は決心した。





*******



私はお爺様に信也さんの携帯番号を聞き、約束の時間になって電話をかけた。


「信也さん・・」


「千佳・・君か?どうしてこの番号を・・?」



「お爺様に聞いたの・・今日私はそこへはいけません・・・」





「千佳・・・」


「私は・・貴方を選べない・・高谷さんを選びます。ごめんなさい」




私はそういうと携帯を切る。



これでいい・・きっと信也さんも他のいい人を見つけるわ・・