千佳はそれから救急車ですぐに病院に運ばれる・・


手術室に千佳が入るまで俺は混乱していた・・千佳の姿が見えなくなり、俺は千佳の名を呼んでいた隣にいるこの男と二人で残され、暫く無言だったが話し始めた・・



「貴方のことは聞いています・・千佳の元夫ですよね?」

「・・・ああ・・君は?千佳とはどういう・・」


「僕と千佳は一緒に暮らしています・・・」


一緒に・・?じゃあこの男と千佳は同棲を・・それじゃあ・・千佳の恋人か?


なんとなくは予想していた・・だが・・現実に見るのはつらい・・

一方的にとはいえ俺と千佳は離婚した・・


だから新しい男がいたっていいわけだ・・・だが・・



「君と千佳は恋人なのか?」



「・・・・貴方にはもう関係ないでしょう?他人になったのだから・・千佳を大事にしなかったくせに・・今さらなんです?」


男は俺は軽蔑してまるで憎むようだった・・あの幸谷と似た感じだ・・・。