「もう遅いわ・・・もう・・終わったの・・赤ちゃんが居なくなって・・貴方との縁は確実にないの・・あなたが用意していた離婚届けをだして・・私と貴方は他人です。」



信也さんの顔を見るのは震える・・・自分でも冷たいと思える声がでる・・


「君は他人となってしまったというけど・・・僕はまだ君の夫でいたいと思ってる・・俺を許せないのもわかる・・憎まれていてもいい・・一生僕を憎みながらも傍にいて欲しい・・」


「家政婦なら他をさがして・・」


「違う!千佳!君じゃなきゃだめなんだ!俺はっ・・・」

最後を言う前に、千佳は走りだしていた・・・


俺は走る千佳を追いかけた・・あの夜のように・・