私たちはずっと黙っていた。




「……それでは息子夫婦から、この度の件についてお話があります」


会長さんに話を振られた奏多は、おもむろに立ち上がり口を開いた。




「皆さま……この度は私たち夫婦のために足を運んでくださり、ありがとうございます」


奏多がそう言った瞬間、カメラのフラッシュがまた飛び交い始めた。