「あ、ああ……」


私たちは急いで学校まで行った。




だけど、私たちの間に流れていたのは静かな沈黙だけだった。


学校に行く間、私たちは一言も喋らなかった。




昇降口で上履きに履き替えて、そのまま教室へ向かおうと足を進めた。


すると―――




「……梢」