いくら言葉を継ぎ足しても、それでもまだ言葉にならない。


言いたいことはまだたくさんあるのに、なにを言えばいいのか分からなくて言葉を詰まらせてしまう。




「……退学になるのが怖かったの?」


桃子ちゃんが私に視線を向ける。




「……それもあるよ。でもね、一番はやっぱりみんなを失いたくないからなんだよ」