私はゆっくりと口を開いた。




「…………」


みんなは黙っていた。




「みんなも知ってのとおり、あの事実は全て本当です。……ウソや偽りは一つもありません」


正直、このクラスのみんなの視線がこんなに冷たいものだなんて思ってもいなかった。




「……この事実を黙っていたことは謝ります。でも、紫音君や奏多を責めないでください」