【続】私の旦那様はエリート社長?!

紫音君は曇った空を見つめながら、どこか遠くを眺めるようにそう言った。




「……ありがとう」


"ありがとう"って言葉だけじゃ感謝の気持ちを言い表せられないけど、ほんとに紫音君には感謝してるんだ。




「お礼なんていらねーよ。水くせーな」


紫音君は照れくさそうにそう言って笑った。




この時の私は、紫音君の優しさを心から知った。