【続】私の旦那様はエリート社長?!

紫音君はそう言って唇を噛み締めた。




「……私、みんなを裏切ったことにならない?」


不安を抱えたまま学校生活を送るなんて、私には耐えられない。




「ならないさ。……お前は誰も裏切ってないんだからな」


紫音君はそう言うと、新聞記事を剥がしてクシャクシャに丸めた。




「……紫音君」


紫音君は私を抱き寄せた。