「……たい、がく?」


柑菜の目には、涙がたまっていた。




「……うん。もうバレちゃったから、学校辞めなきゃいけないんだ。私」


私はそう言うと、俯いた。




「そんな……っ」


……なぜか急に、涙が溢れてきた。




「卒業……したかったな」


でももう、それはムリみたい。