「……んだよそれ」


奏多はボソッと呟いた。




「だって照れてる奏多ってめったに見れないんだもん。あと、焦ってる奏多もね」


私はそう言うと、奏多の頬を突っ突いた。




「……や、やめろって」


奏多は後退りした。




「逃げないでよーっ!!」


私は奏多の腕を掴んだ。




その衝撃で、私たちはベッドに倒れ込んだ。