私は奏多の所に駆け寄った。




「……おいで?」


奏多は私を手招きした。



「……うん」


私は奏多の膝の上に座った。




「なんだ?聞きたいことって」


奏多は不思議そうに私の顔を覗き込んだ。




「うん。……あのね」


でも、なんて切り出したらいいのか分からなくなってしまった。