「じゃあね」


私は紫音君に手を振り、教室の中に入った。




「おっはよー梢!」


席に着くと、柑菜がニヤニヤしながら近付いてきた。




「おはよー。……って、なんでニヤニヤしてんのよ」


朝からニヤニヤしないでよね。




……気持ち悪いから。


なーんて言葉は言えないけど。