「……なんだよ」


私がジィーッと見つめていたことを不思議に思ったのか、奏多は私の顔を覗き込んできた。




「えっ!……あっ、ううん。なっ、なんでもないよっ」


しまった。……奏多のこと見つめすぎた。




我に返った時―――…


"ちゅっ"と、ふいに唇が重なった。




「……え?」


奏多を見つめる。