私は静かに頷いた。




「残念だったな……親父さん」


奏多は静かに呟いた。




「うん……」


確かに、残念で仕方ない。




「親父さんなら、きっと大丈夫だよ。……向こうから梢のこと見守ってくれてるから」


奏多がベッドから起き上がり、私をギュッと抱き締めた。




「……うん」