私、自分のことばっかりで……お父さんの気持ち、全然考えてなかった。

サイテーだよね……私。



「梢……大丈夫か?」


奏多が私の顔を覗き込む。




「……うん」


頷いて、奏多の手を握った。




「大丈夫。手術はきっと上手く行くから」


奏多が私の頭を撫でながらそう言った。