「着いたよ」


「え?あっ、うん。……え?」




車を降りようとした時、奏多が車のドアを開けて右手を差し出した。




「はい。お姫さま」


奏多が満面の笑みを浮かべた。




「あっ、ありがとう」


奏多の右手を掴んで、車を降りた。




うわあ……なんかこういうのって、すごくドキドキする。