「んっ……」


時折、声が漏れる。




ちゅっ


唇を離すと、私は奏多をジッと見つめた。




「……そんなに見つめんなよ」


奏多がそっと呟く。




「大丈夫?」


「……なにが?」


「今日の奏多は……全然余裕のない顔してる」




いつもより、苦しそうな顔をしてる。