「梢のことを傷付けるヤツは……俺が許さねー」

「……うん」


「なにがあっても、絶対に離婚なんてさせない」



奏多が私をギュッと抱き締めた。




「……うん」


奏多の腕の中、すごく温かい。




「梢、俺は梢が奥さんで良かったって思ってる」

「……え?」


「今の梢は人一倍頑張ってる」