「……ありがと」


ココアを一口飲む。




「……美味し」


「ちょっとは落ち着いたか?」




ずっと下を向いている私に、奏多が問い掛ける。



「……うん」


静かに頷いた。




「……そっか」


奏多が私を抱き寄せる。



「……奏多?」