私の問い掛けに、奏多は静かに頷いた。


……本当は、"違う"って言って欲しかった。




あの人は元カノなんかじゃない。


……そう言って欲しかった。




「あの人……キレーだよね。スタイルもいいし」

「…………」


「しかも美人だし。私が敵う所なんて、一つもないね。……奏多とも、お似合いだよ」