「…………」


食器を洗う手を止めて、テレビを見ている奏多の背中をジッと見つめる。



「…………」


やっぱり、言わなきゃダメだよね……あのこと。



「……奏多」


奏多の背中を見つめながら、小さく呟いた。




「……ん?」


私の視線に気付いたのか、奏多が私の方に振り返った。