だけど……奏多の声を聞いたら、言えなくなってしまった。




「そっか」


「……うん」


「ちゃんとご飯食べてるか?」


「……うん。奏多は?」

「俺もちゃんと食べてるよ。でも、梢の手料理が今一番食べたい」


「……グスッ」




奏多の声を聞いたら、涙が出て来た。