「……はーい」


重い足取りで玄関に向かった。




「……どちら様ですか?」


玄関を開けると、目の前にはキレイな女の人が立っていた。




「奏多、居るかしら?」

その女の人は指を髪の毛に巻き付けながら言った。




「……いえ。今は仕事で海外に行ってます」


……誰?この人。