「そうだよ。だってあの有名な桐島グループの社長、桐島奏多の弟だよ?」


柑菜は目をキラキラさせながら言った。




「……まっ、まあそうだけど」


ごめん、柑菜。




その桐島グループの社長、桐島奏多の奥さんは私なの。


でもね、そんなこと言えない。




そう思うと、ちょっと後ろめたい気持ちになる。