「……奏多?」


隣りで横になっている奏多に視線を向けた。




「ん?」


奏多は私の頭を撫でながら私を見下ろした。




「好きだよ」


「……うん」


「奏多は?」


「……俺も、好きだよ」



奏多はそう呟いて私から目を反らした。




「うん」