私は部屋に行くと、カバンをカーペットの上に置いた。


"はあ……"と呟いてベッドにダイブした。




「……あっ」


奏多の、匂いだ。




ここ最近別々に寝ていたせいか、奏多の匂いが無性に懐かしく感じた。


……奏多の匂いって、こんなんだったっけ。




やっぱり私、奏多が居ないとダメみたい……。