「なぁ、あんたさぁ………いつも俺のこと見てたよな」

…………。

絶句。

いきなり言われたその一言に。いきなり見つめられたその瞳に。

驚きすぎて、手に持ってた鉛筆を思わず落としそうになった。

「……気付いてたんだ」

「まぁ……、いつもだったし。気のせいかとも思ったけど、今日ので確信した」

「迷惑……だった?」

それでも私の手が止まることはない。

かろうじて落ちなかった鉛筆を、冷静なふりをしてひたすらに動かす。

「迷惑?いや、全然。明日も来ていい?」

「え、明日も来るの?」

あ、間違えた。「来てくれるの?」だった……。