……やっちゃった……

今日が最後だったのに…こんな形で終わるなんて…。

私は急いで彼の絵を描き殴ってあったスケッチブックと、そこから散らばった何枚かの絵を拾い集めた。

「ごめん…。今日で…終わりにするから」

「は……、」

「ちゃんと全部処分するし、今日で会うのも最後にするから……。私のことも…忘れて」

何かを言おうとした彼の言葉を遮って立ち上がる。

「じゃぁね」

そのまま彼に背を向けて、走って公園を出た。

見られた……。

流石に、あんなの見たら気持ち悪いって思うよね?

…どっちにしろ今日で全部終わりにするはずだったんだし、あんまり変わらない。

なのに……

何でこんなに切ないの?

分かんない……。

分かんないけど…胸が痛い…