……早く…卒業しないと…。

卒業しないと……、

学校からも…黒髪の彼からも……。


私は手に持ってた円鉛筆とノートを投げ捨てて、ベッドに倒れこんだ。

――――――明日が最後――…




いつの間にか爆睡してたらしい私が目覚めたのは、すでに次の日の早朝だった。

まだ早い時間だったからゆっくり支度して、シャワーを浴びて家を出た。

今日は式だけで終わり。

1、2年は部活があったりする。3年は受験勉強とかでそれどころじゃないけど。

まともに話を聞いてなんかいないのに、それでも長いとしか思えない先生の話。

そういうの、卒業式だけでいいのに……。

最後の校長先生の長話が終わって、同時に式も終わりを告げる。