「んーん。もう少し。でも残りは明日」

あとは仕上げだけだし。

ふと、視線の端に捉えた時計。

「部活は?」

いつまでたっても立ち上がる気配のない彼に問いかける。

「今日はない。終わったら一緒に帰るつもりで来た」