「…ふゆ?」
なでなでが次第に手を止めた
あとちょいで寝れそうだったのにぃ〜
「なあに玲ちゃん?」
「……ここ、たんこぶできてる」
「え?」
た・ん・こ・ぶ?
すぐさま玲ちゃんが触ってたあたりを触れてみると
確かにたんこぶが出来ていた。
大きい…
こんな大きいのに
気づかなかったぁ〜
玲ちゃんはかなり焦った様子で
「まさか…あたしが急かしたりしたから、転んだの!?
いつもみたいに何もないとこで転んだりしたの!?
ド派手に!」
わわわわ!
「れっ玲ちゃん!
あたしがまるでドジっ子みたいに…?
違うよぉ
今日は人につまづ……」
……そっかあ〜
そういえば
あの時あたし…
人の声がしたから焦って
自分の痛みわからなくなってたんだ。
なるほど〜……
「ってふゆ!今度は何?熱?顔が赤くなってきてる!」
「えっいや違うよ玲ちゃん〜」

