「…お取り込み中失礼〜。」


「…にゃ゙!裕也君!」


軽やかに入口から
出現した裕也君に
クラス中の視線が集まる。


「そんな逆毛たてる猫みたいに

警戒しなくても…。」


「裕也君…目立ちすぎだよ〜。」


女子の皆さん騒ぎだして
きたよぉ…。



「わりぃわりぃ。

やっぱ俺ってカッコイイしなぁ。」



「いけ好かない野郎ね」


冷ちゃん…そんな

一刀両断しなくても…



「さすがに傷つくからね…。」
しゃがみ込みだす裕也君はとても小さくまとまっていた。


あっほんとに傷ついてる…

なんか可愛い…


「こらミケ!笑うな!。」



「ふふ…。裕也君よしよーし」


あたしもしゃがみ込み
裕也君をなでなでしてあげた



今朝は少しひどい事しちゃったしね



「…………ずるいわ。」


冷ちゃんがぼそっと呟いていた。



「…そういえば裕也君

何か用事?。」