あたしの前には見たことない、美人…

な男の子



とギャル


「……美人なんて、ふふん…よく言われるわ。」


ギャルはうなじをみせるように髪をかきあげた。



「……あら……あなた三宅さん?」


ギャルはあたしの顔をまじまじと見ている。


あたし知り合いだったかなぁ…


「はい…三宅ですぅ。」


戸惑いながらもあたしは声を搾り出した。


「……ふーん。」


う…ギャルの視線が鋭くて目が離せない。



見つめ合っていたあたし達をさっきの美人が口を開いた



「なーなー美奈ちゃん。はやくー。」


さっきとは違う甘ったれた声で美奈ちゃんと言うらしいギャルの腰を撫で回している。



「あーんもう裕也ったら〜。かわいい〜」


美奈ちゃんは美人な人、つまり裕也君の首に巻き付いた。



二人の世界?




…なんかえっち


「…あっあたし、失礼しますねぇ〜」



あたしは一刻も早くこの甘い雰囲気から逃げ出したかった。