「さてふゆちゃん。
俺も手伝うから…
こっちおいで?」
あ…この感じ
こないだの保健室での事を思い出した。
あの時も優しく手を差し延べてくれた矢田響さんは
ふんわりと笑った。
「じゃあ俺食べる係ね♪」
「ふふ…嬉しい。」
「…?。」
「ふゆちゃん後ろ結んであげる。
ほら、後ろ向いて」
準備を始めていると、咲夜さんはじーっと見てきた。
「…どうしたの?咲夜さん。」
「…ん?いや、ちょこまかして可愛いなあって♪。
…てか、さん付けやめてよ〜。咲夜っ!」
「咲夜…君。」
と呼ぶと
「まあ…今はそれでもいっか♪」
少し不満気だったけど、
納得してくれた。

