やややややた!
「…矢田響!(ヤダヒビキ)……さん」
思わず興奮して叫んだ自分が恥ずかしくなった。
「す…すみません」
「クスクス。
具合は?もう大丈夫?」
スタスタと近寄りあたしのおでこにおでこを合わせてきた。
「う…」
はっ恥ずかしい〜
「ん…?また赤くなってる…。」
「何〜二人知り合いなの?
つうか響(キョウ)兄だけずるい〜」
矢田響…
矢田………
まさか三人息子の方だったなんて…
「ねぇっふゆちゃん♪
俺、矢田咲夜!
(ヤダ サクヤ)
咲夜って呼んでね♪」
「あっ…はい。」
咲夜さんはとても気さくな方という印象を受けた。
「こら咲夜!
ふゆちゃんはお前の一個上なんだよ?
敬語を使いなさい」
「………年下!?」
「年上!?」
ほぼ同時にあたし達は声がハモった。
「「…みえないねぇ〜」」
お互い顔をまじまじと眺め、ふいに出た言葉に二人して笑ってしまった。
「ふふ」
「あはは♪」

