「十分かっこいい人だったのに…。」



「ダメ!かっこよくてもかわいくはない」

そうきっぱり言った。


「どっかにいないかなあ…可愛いくて年上で」


年上で可愛いって…


「年上かあ……。」


年上と言うフレーズに
ふと昨日の人を思い出す。




矢田響さん…




素敵な人だったなあ



「…ほら、何ぼけっとしてんの!もう帰るわよっ!!」



「あっ!あわわ、緊張するぅ」


考える暇もなく今日はあっと合う間に放課後になってしまった。